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命を守るお家に必要な「耐震性」のお話

2021年9月13日



設計の吉井です。
SOUSEIに仲間入りして早2か月。


新築だけでなく、リノベーションの物件もいくつか担当して、
毎日楽しく設計させていただいております。
SOUSEIのお家のことにもだいぶ?詳しくなってきましたので、
写真だけではわからない
SOUSEIのお家の本当のすごさを少しずつ紹介させていただこうと思います。




お家を建てる時に皆さんは何を一番重要視されるでしょうか?


デザインや使い勝手ももちろん大事ですが、
忘れてはいけないのは一度家を建てたら簡単には変えられないお家自体の性能の事。
見えない所までとことんこだわるSOUSEIの家は、
あまり主張はしていませんが高い基本性能を持っております。




今回は、命を守るお家に必要な耐震性のお話を。
地震大国の日本は約10年に一度大きな地震が発生していて、
いつ地震が起こってもおかしくありません。
お家を建てるなら、
もしものことがあっても安心して過ごせるお家に住みたいですよね。




SOUSEIのお家には、
標準で制振装置「MIRAIE(ミライエ)」が設置されています。
ミライエとは100年の歴史を重ねる住友ゴム工業の供給する制振装置で、
1階の壁の中にダンパーを設置することで
震度7の地震の揺れ幅を最大95%低減してくれます。





地震に強い家にするなら、
鉄骨造やコンクリート造にしたら良いと思われる方もいるかもしれませんが、
それではコストがとても高額になってしまいます。

ミライエは木造軸組み工法という、
日本の気候風土に最適な工法をいかしつつ低コストで実現できる装置で、
間取りへの影響もない制振方法なのです。




制振装置というと、
大規模な装置が入っていそうですが
実際見てみると本当にこれだけで!?と驚くほどシンプルな装置です。
このMIRAIEのロゴが入っている銀色のプレートの間に
高減衰ゴムという特殊なゴムが挟まれていて、
地震時にはこの部分が動いてエネルギーを吸収してくれます。
装置のミニチュアモデルがSOUSEI事務所にありますので、
来られた際は是非実物をご覧ください。





建物の躯体自体を強くして、
地震に耐える「耐震」とは別で、地震エネルギーを吸収して、
建物の揺れ自体を抑えられる「制振」なので構造躯体へのダメージが軽減されて
1度の地震に耐えるだけでなく、
熊本地震のような大きな余震が繰り返される地震にも耐えられることが実証されています。
実際に熊本地震発生時に熊本県内でミライエを搭載したお家が
132棟建っていたそうですが、全壊・半壊ゼロの実績もあります。


さらに、熊本復古のシンボルとなっている熊本城の改修工事の天守閣にも
ミライエと同じゴムが使用された住友ゴム製のダンパーが搭載されているそうです。




オープンハウスなど完成したお家ではミライエの実物は見ていただけませんが、
ご希望がありましたら工事途中のお家もご案内出来ますのでご覧になりたい方はご相談ください。