こんにちは、SOUSEIです!
台風が多くなるこの季節。
今からでも遅くない、防災と停電対策を解説致します!
目次
1. 台風による住宅被害の実態
1-1. 近年の台風被害の事例1-2. 住宅が受けやすいダメージの種類
2. 住まいの防災対策
2-1. 屋根・窓・外壁の点検と補強2-2. 飛散物の対策(ベランダ・庭)
2-3. 浸水・土砂災害への備え
3. 停電への備えと対策
3-1. 停電時に困ることリスト3-2. モバイルバッテリー・ポータブル電源の準備
3-3. 非常用照明と冷蔵庫対策
3-4. エアコンや換気扇が止まったときの工夫
4. 家庭で準備しておくべき防災グッズ
4-1. 防災バッグの中身チェックリスト4-2. 食料・水・トイレ・医薬品の備蓄
4-3. 情報収集ツール(ラジオ・スマホアプリなど)
5. 家族で決めておく避難計画
5-1. 避難場所・避難経路の確認5-2. 家族での連絡手段・安否確認方法
5-3. 高齢者・ペットへの配慮
6. 台風接近時の行動マニュアル
6-1. 台風情報の確認と判断基準6-2. 台風接近前の準備と行動
6-3. 台風通過中の注意点
6-4. 台風通過後の確認事項
7. FAQコーナー:よくある質問まとめ
8. おわりに
1. 台風による住宅被害の実態
1-1. 近年の台風被害の事例
日本は台風の常襲地域であり、毎年のように被害が発生しています。
たとえば、2019年の台風19号(令和元年東日本台風)は、東日本を中心に広い範囲で大きな被害をもたらし、住宅への浸水や屋根の損壊などが相次ぎました。
この台風では、多摩川や千曲川をはじめとする河川の氾濫によって、住宅地が水に浸かる被害が続出。
マンションの低層階や戸建て住宅が浸水し、避難を余儀なくされた世帯も多数ありました。
また、2022年の台風14号では、強風により家屋の屋根が飛ばされる被害や、倒木によって家屋が破損する事例も多く報告されています。
これらの事例からも分かる通り、台風による被害は風だけでなく、水害や地盤の緩みによる土砂災害にもつながることがあるのです。
1-2. 住宅が受けやすいダメージの種類
台風によって住宅が受けるダメージは、主に以下のようなものが挙げられます。
屋根の破損:強風によって瓦やスレートが飛ばされる。
雨漏りの原因に。
窓ガラスの破損:飛来物によってガラスが割れ、室内への浸水や怪我のリスク。
外壁の破損:雨や風による劣化、物の衝突による損傷。
浸水被害:排水機能の限界、河川の氾濫、排水溝の詰まりによって家の中に水が入る。
土砂災害による倒壊や流入:斜面の近くに建っている住宅は、特にリスクが高い。
雨漏りの原因に。
窓ガラスの破損:飛来物によってガラスが割れ、室内への浸水や怪我のリスク。
外壁の破損:雨や風による劣化、物の衝突による損傷。
浸水被害:排水機能の限界、河川の氾濫、排水溝の詰まりによって家の中に水が入る。
土砂災害による倒壊や流入:斜面の近くに建っている住宅は、特にリスクが高い。
これらの被害は一度起きてしまうと修理や復旧に多額の費用がかかり、生活の再建にも時間を要します。
そのため、台風シーズン前に住まいの安全を見直しておくことが、被害を防ぐ最大のポイントです。
2. 住まいの防災対策
台風による住宅被害を防ぐには、「物理的な対策」を事前に行っておくことが非常に重要です。
この章では、住まいの各部分に応じた具体的な防災対策を紹介します。
2-1. 屋根・窓・外壁の点検と補強
屋根
点検ポイント:瓦のズレや浮き、雨どいの詰まり・破損。
対策方法:瓦屋根は瓦止め(接着剤や釘)で固定。
スレート屋根はひび割れやサビの有無をチェックし、必要に応じて修理する。
雨どいの掃除:落ち葉や泥が詰まると排水できず、雨水が溢れて外壁を傷める原因に。
窓
対策方法:窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る。
特に南側や西側の窓は要注意。
雨戸やシャッター:あれば必ず閉める。
無い場合はダンボールやベニヤ板で一時的に覆う工夫も効果的。
外壁
点検項目:ひび割れ、剥がれ、コーキング(目地)の劣化。
補修ポイント:劣化部分は早めに補修しておく。
隙間から雨水が浸入し、構造材を傷める恐れあり。
2-2. 飛散物の対策(ベランダ・庭)
台風の強風では、小さなものでも凶器になります。
ベランダや庭にある物はしっかり管理しましょう。
移動可能なもの:植木鉢、物干し竿、ガーデンチェア、自転車などは室内へ。
固定できるもの:収納ボックスやカバー付きコンテナはロープや重しで固定。
雨水対策:排水溝やドレンの詰まりを掃除しておく。
水たまりができると床が滑りやすく危険。
2-3. 浸水・土砂災害への備え
浸水対策
止水板の設置:玄関やガレージ前に設置することで、雨水の流入を防止する。
土のう:ホームセンターで購入できる簡易タイプ(吸水性ポリマー入りなど)も有効。
排水ポンプ:地下室や半地下のガレージには排水ポンプを用意しておくと安心。
土砂災害対策
ハザードマップの確認:土砂災害警戒区域に住んでいる場合、早めの避難準備が必要。
擁壁(ようへき)や斜面のチェック:ひび割れや排水不良がないか定期的に点検。
3. 停電への備えと対策
台風によって引き起こされる停電は、住宅の機能を大きく損ないます。
特に、電気に依存する現代の生活では、わずか数時間でも大きな不便を感じることがあります。
ここでは、停電時に困ることと、それに備える具体的な方法を紹介します。
3-1. 停電時に困ることリスト
・照明が使えない:夜間は真っ暗になり、移動や作業が困難に。
・冷蔵庫が止まる:食材が傷みやすくなり、衛生リスクが増す。
・エアコンや換気扇が使えない:夏場は熱中症のリスク、湿気によるカビ発生も。
・給湯器が動かない:お湯が出ないため、衛生面で不便。
・通信が途絶える:Wi-Fiや充電が使えず、情報の取得が難しくなる。
・トイレの水が流れない(電動式の場合):衛生的な問題が深刻に。
3-2. モバイルバッテリー・ポータブル電源の準備
モバイルバッテリー:スマートフォンを2〜3回フル充電できる容量(10,000〜20,000mAh)を複数用意。
ソーラー式充電器:日中の太陽光で充電できるので、長期停電時に有効。
ポータブル電源(蓄電池):小型の冷蔵庫や照明器具を動かせるもの(300Wh以上が目安)。
停電対策用の家庭用リチウム電池(ACコンセント対応)も便利。
3-3. 非常用照明と冷蔵庫対策
照明
LEDランタン:乾電池式または充電式が主流。長時間点灯できるタイプを選ぶ。
懐中電灯:人数分用意。頭に装着できるヘッドライト型も便利。
ろうそく:火災のリスクがあるため注意して使用する。
懐中電灯:人数分用意。頭に装着できるヘッドライト型も便利。
ろうそく:火災のリスクがあるため注意して使用する。
冷蔵庫
事前に冷凍庫に保冷剤を多数用意:停電時の温度上昇を抑える。
庫内は極力開けない:冷気を逃がさない工夫が大切。
クーラーボックスの活用:冷凍食品や腐りやすいものを一時的に移すのも効果的。
庫内は極力開けない:冷気を逃がさない工夫が大切。
クーラーボックスの活用:冷凍食品や腐りやすいものを一時的に移すのも効果的。
3-4. エアコンや換気扇が止まったときの工夫
窓の開閉:台風通過後、安全が確認できたらこまめに換気を。
冷却グッズの使用:冷感タオル、冷却ジェル、うちわ、保冷剤などで暑さ対策。
携帯扇風機:USB充電式の小型ファンが便利。バッテリー併用で長時間使用も可。
冷却グッズの使用:冷感タオル、冷却ジェル、うちわ、保冷剤などで暑さ対策。
携帯扇風機:USB充電式の小型ファンが便利。バッテリー併用で長時間使用も可。
停電はいつ起こるか予測できないため、事前の準備が命綱になります。
特に乳幼児や高齢者がいる家庭では、冷暖房の確保や衛生環境の維持が極めて重要です。
4. 家庭で準備しておくべき防災グッズ
台風が接近してからでは、防災用品はすぐに手に入りにくくなります。
特にスーパーやホームセンターでは水・食品・電池類が一斉に売り切れる傾向があります。
だからこそ「普段からの備え」が重要です。
この章では、家庭で備えておきたい防災グッズを詳しく紹介します。
4-1. 防災バッグの中身チェックリスト
防災バッグは、避難時にすぐに持ち出せるよう玄関や寝室の近くに常備しましょう。
以下は基本的なアイテム例です。
必須アイテム
・飲料水(1人1日3リットル × 3日分)
・非常食(レトルト食品、缶詰、クラッカー、栄養補助食品)
・懐中電灯/ヘッドライト
・モバイルバッテリー(充電済み)
・救急セット(ばんそうこう、常備薬、消毒液、持病薬など)
・ウェットティッシュ、マスク、タオル
・簡易トイレ(凝固剤タイプやビニール袋)
・手回しラジオまたは乾電池式ラジオ
・現金(小銭も忘れずに)
・保険証・身分証のコピー
・雨具、軍手、防寒着
・笛(居場所を知らせるため)
・ガムテープ、ビニール袋(応急処置や汚物処理に)
・携帯トイレ、トイレットペーパー
・簡易寝袋やアルミブランケット
4-2. 食料・水・トイレ・医薬品の備蓄
食料
・加熱不要のものを中心に(おにぎり型レトルト、パンの缶詰、アルファ米など)
・小分けで食べやすいものが望ましい
・食器不要で食べられるパック食品も便利
水
・飲料用と生活用(洗顔、歯みがきなど)を分けて備蓄
・ペットボトル水のほか、ポリタンクタイプも用意すると安心
トイレ
・停電や断水でトイレが使えなくなることも
・凝固剤付きの簡易トイレ(袋ごと廃棄できるタイプ)を1日5回分 × 家族人数分 × 3日以上
医薬品
・持病がある人は最低3日分の薬を
・目薬、胃薬、鎮痛剤なども常備
4-3. 情報収集ツール(ラジオ・スマホアプリなど)
・手回しラジオ/乾電池ラジオ:停電時も重要な情報源となる
・災害情報アプリ:
Yahoo!防災速報
NHKニュース・防災アプリ
地方自治体の防災アプリ(通知機能があるもの)
これらのグッズを定期的に点検し、使用期限やバッテリーの残量などを確認しておくことが大切です。
年に1〜2回、家族で「防災グッズの見直し日」を設定するのもおすすめです。
5. 家族で決めておく避難計画
台風による災害は、突然やってくることもあります。
避難の判断が遅れると、命の危険すら生じかねません。
だからこそ、家族全員で避難計画を事前に立てておくことが非常に重要です。
この章では、家庭ごとに考えておくべき避難計画のポイントを解説します。
5-1. 避難場所・避難経路の確認
避難場所
各自治体が指定する指定避難所を事前に確認しましょう。
自宅が安全でない場合(浸水・土砂災害の危険地域など)は早めの避難を。
避難経路
最短ルートだけでなく、複数の経路を確認しておくことが重要。
夜間や豪雨時でも通れる安全な道を家族で確認しておきましょう。
5-2. 家族での連絡手段・安否確認方法
台風による停電や通信障害で、連絡が取りにくくなることがあります。
以下の方法で「いざという時の連絡手段」を決めておきましょう。
連絡手段
・携帯電話(ただし、基地局の停電で使えなくなる可能性あり)
・SNS(LINE、Twitterなどは通話が不可能でもメッセージが届く場合あり)
・災害用伝言板(171)や、災害用伝言ダイヤルの利用方法を家族で練習しておく
集合場所の確認
・家族が別々に外出している可能性を考慮し、集合場所を2〜3か所決めておく。
例:近くの避難所、公園、親戚の家など
5-3. 高齢者・ペットへの配慮
高齢者や要介護者
避難に時間がかかるため、早めの判断と行動が必要。
必要な介護用品(オムツ、補助器具、薬など)は避難バッグに準備。
小さな子ども
音や暗さに敏感なので、子ども用の耳栓、絵本、おもちゃがあると安心。
食べ慣れたおやつやミルクのストックも忘れずに。
ペット
避難所によってはペットの受け入れに制限があるため、事前に確認。
ペットフード、トイレシーツ、ケージも避難セットに含めておく。
避難行動は「家族単位」で行動するのが基本ですが、災害時には各自が状況に応じて柔軟に判断することも求められます。
だからこそ、事前の話し合いと共有が不可欠なのです。
6. 台風接近時の行動マニュアル
台風が接近してきたとき、「いつ、何をするか」で安全性は大きく変わります。
ここでは、台風接近から通過後までの具体的な行動を時系列で解説します。
6-1. 台風情報の確認と判断基準
情報収集の基本
気象庁の公式情報:台風の進路や警報・注意報をチェック
地方自治体の防災アプリ:地域に特化した情報や避難指示を受け取れる
テレビ・ラジオ・防災無線:複数の情報源を併用するのが安全策
注意報・警報・特別警報の違い
注意報:災害の可能性あり。警戒レベルは比較的低い
警報:災害が起こる可能性が高く、外出は控えるべき
特別警報:極めて危険な状況。即時避難や命を守る行動を優先
6-2. 台風接近前の準備と行動
前日までに行うべきこと
家の周囲の飛散物を片付ける
停電・断水への備え(食料・水・バッテリーの補充)
防災グッズと避難バッグの最終確認
車は浸水のリスクが少ない高所に移動
接近直前の行動
窓や雨戸の施錠と補強
充電(スマホ・モバイルバッテリー・ポータブル電源など)
入浴(停電前に済ませる)
飲料水の確保(浴槽に水を貯めるなども有効)
6-3. 台風通過中の注意点
外出禁止:暴風域では飛来物による怪我や命の危険がある
窓から離れる:ガラス破損時の危険を避ける
電気製品はコンセントから抜く:雷サージによる故障や火災を防ぐ
情報収集を継続:スマホやラジオで最新情報を確認
6-4. 台風通過後の確認事項
・屋根・窓・外壁の破損チェック
・浸水被害の有無を確認
・停電・断水状況の確認と復旧準備
・近隣の状況や被害を共有し助け合う
・浸水被害の有無を確認
・停電・断水状況の確認と復旧準備
・近隣の状況や被害を共有し助け合う
通過後も、二次災害(停電による火災、浸水による感染症)には十分注意が必要です。
家の中に戻る前には安全確認を徹底しましょう。
7. FAQコーナー:よくある質問まとめ
台風対策や防災について、読者の皆さんからよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
Q1:マンションでも防災対策は必要?
A:はい、必要です。
マンションは構造的に戸建てより耐風性が高い場合が多いですが、停電や断水、窓ガラスの破損、エレベーターの停止などは十分に起こり得ます。
また、バルコニーに置いてある物が飛んで他の住戸や歩行者に被害を与えるリスクもあるため、事前の確認と対策は必須です。
Q2:賃貸住宅でもできる防災方法は?
A:賃貸でも多くの対策が可能です。
例えば、
・飛散防止フィルムの貼り付け(原状回復できるタイプがおすすめ)
・簡易止水板や土のうの設置
・家具の転倒防止(突っ張り棒など)
・モバイル電源や防災バッグの用意
これらはすべて管理者の許可なく実施できる範囲の対策で、十分な備えになります。
Q3:小さな子どもがいる家庭での注意点は?
A:子どもは台風の音や停電に敏感で、不安を感じやすいです。
対策としては、
・お気に入りのおもちゃや絵本を防災バッグに入れておく
・小さな懐中電灯やLEDランタンを用意して、暗闇でも安心できる環境に
・飲み慣れたお菓子やミルクのストックも忘れずに
また、避難訓練を家族で遊びながら行うのも効果的です。
Q4:発電機は必要?どんなものを選ぶべき?
A:都市部の一般家庭では必須ではありませんが、長時間の停電が予想される地域や、医療機器を使う家庭では有効です。
選ぶポイントは以下の通りです:
・屋外専用(屋内使用は一酸化炭素中毒の危険)
・音が静かな「インバーター式」
・家電のワット数に応じた出力容量(例:冷蔵庫・扇風機なら1000W前後)
・燃料タイプ(ガソリン、カセットガス、ソーラーなど)
ポータブル電源と併用すれば、短期停電にも柔軟に対応できます。
8. おわりに
台風は自然現象である以上、防ぐことはできません。
しかし、被害を最小限に抑えることは「準備次第」で可能です。
本記事では、住宅の点検、飛散物対策、停電への備え、防災グッズの準備、家族との避難計画など、今すぐできる実践的な対策を具体的にご紹介しました。
これらの対策を「明日やろう」ではなく、“今日から始める”ことが、あなたと大切な人の命を守る最善の方法です。
また、防災対策は一度準備すれば終わりではなく、季節ごと・年に一度は見直す習慣を持つことが大切です。
特に台風シーズンを迎えるこの時期には、家族で防災意識を高め、万全の備えを心がけましょう。
日常の「ちょっとした準備」が、非常時の「大きな安心」につながります。
安全な台風シーズンを過ごすために、今すぐ行動を始めましょう。