こんにちは、SOUSEIです!
2025年の夏、日本列島は再び記録的な猛暑に見舞われています。
気象庁の発表によれば、7月後半から全国各地で連日35度以上の猛暑日が続き、東京都心では8月7日現在、観測史上最多となる「猛暑日18日連続」を記録しました。
特に都市部ではヒートアイランド現象も重なり、日中だけでなく夜間の熱中症リスクも高まっています。
こうした状況を受け、厚生労働省や自治体は熱中症への警戒を強めており、「不要不急の外出を避け、屋内でも積極的に冷房を使うこと」が推奨されています。
一方で、同時に国民には「節電」への協力も呼びかけられており、電力需給のひっ迫や再エネ導入による電力の不安定さといった背景も無視できません。
つまり、2025年の夏を安全・快適に乗り切るためには、「熱中症対策」と「節電」の両立が不可欠です。
外出を控える生活スタイルが増えた今、「家の中」でできる効果的な暑さ対策——いわゆる“涼活”の工夫が注目を集めています。
本記事では、2025年夏の最新情報をもとに、自宅で活用できる「涼活グッズ」と「節電テクニック」を徹底解説します。
実際に売れているアイテムや新技術、そして手軽に取り入れられる生活の知恵を交えながら、猛暑の中でも心地よく、そしてスマートに暮らすためのアイデアをご紹介します。
目次
1. 最新の涼活グッズ(家でも使える注目アイテム)
1-1. 首元ケア系グッズ1-2. ポータブル&室内ファン系
1-3. クールスプレー・タオル系
1-4. 冷感寝具・インテリア
1-5. ウェアラブル冷却技術
1-6. 遮光・遮熱アイテム
2. 最新テクノロジー×家庭での応用
2-1. ハイブリッド冷却デバイスの進化2-2. ウェアラブル冷却衣服の実用化
2-3. 赤外放射を活用した“冷却インテリア”
2-4. スマートホームとの連携
3. 家でできる節電テクニックと家庭改善策
3-1. 遮熱・断熱の工夫で冷房効率アップ3-2. 扇風機・サーキュレーターとの併用
3-3. 家電製品の見直しと活用法
3-4. 住宅の断熱・再エネリフォームのすすめ
4. 実践アイデア:涼活 × 節電 の組み合わせ術
4-1. 「首元涼グッズ+遮光インテリア」でエアコン温度を高めにキープ4-2. 「冷感寝具+断熱シート」で“冷房いらず”の快眠空間を
4-3. 「ポータブル冷却+空調服」で家事中もクールに動ける
4-4. 「ウェアラブル冷却+IoT家電」で“自動快適空間”をつくる
5. まとめ
1. 最新の涼活グッズ(家でも使える注目アイテム)
2025年の夏は、家庭での“涼活”に特化したユニークかつ高機能なグッズが数多く登場しています。
ここでは、「首元ケア」「ポータブルファン」「クールスプレー」「遮熱アイテム」「冷感寝具」「ウェアラブル冷却」の6カテゴリに分けて、注目の最新アイテムをご紹介します。
1-1. 首元ケア系グッズ
首元を冷やすことで体全体の熱を効率よく逃がすことができます。
今年は、PCM素材を使用したネッククーラーが大人気。
PCM(相変化材料)は、一定の温度を保つ特性があり、冷蔵庫で冷やさなくても使えるモデルも登場。
特に人気の製品は以下の通りです。
「アイスリング 2025モデル(PCMタイプ)」:28℃以下で自然凍結、首にかけるだけでひんやり感が持続。
繰り返し使えて経済的。
「サンワダイレクト ネッククーラー」:冷却プレートが内蔵された電動式。
USB充電で持ち運びも便利。
これらは室内でも冷房と併用することで、エアコン設定温度を高めにしても快適に過ごせるという利点があります。
1-2. ポータブル&室内ファン系
今年はミスト機能付きのハンディファンが多く出回っており、家庭内でもキッチンや洗面所などで活躍しています。
「ミストハンディファン2025」:超音波ミスト+風で体感温度を大幅に下げる。
USB充電で6時間連続使用可能。
「デスクファン+冷却プレート」:オフィスや作業スペース向け。
冷風と冷却接触を両立したハイブリッド仕様。
電力消費も抑えられており、「サーキュレーター+窓開け」の併用で室内の熱気を効果的に逃がす節電テクにもなります。
1-3. クールスプレー・タオル系
即効性があり持続力も高いのがこのカテゴリー。
冷房の効かないトイレや廊下などで重宝します。
「ビオレ冷タオルスプレー」:汗をかいた後の肌に直接スプレーすることで即座に冷却。
「冷感ジェルタオル」:水で濡らして振るだけでひんやり。
繰り返し使えて環境にも優しい。
簡単に使えるので、小さなお子様や高齢者がいる家庭にもおすすめです。
1-4. 冷感寝具・インテリア
夜間の熱帯夜に備えるためのアイテムも年々進化しています。
「NITORI N‑Coolシリーズ 2025」:体温を吸収しやすい冷感素材の敷パッドやまくらが人気。
種類も多く、家族それぞれに合う製品が選べます。
「無印良品 冷感カバーリング」:綿素材と接触冷感のハイブリッド設計。
肌触りも快適。
冷房を一晩中つけずに済む“快眠アイテム”として、夏の必需品となっています。
1-5. ウェアラブル冷却技術
2025年の注目は、「着るエアコン」の実用化です。
「ソニー Reon Pocket 5」:首元に装着するポータブル冷却デバイス。
Bluetoothでスマホと連携し、温度調整が可能。
「空調服2025年モデル」:作業服やスポーツウェア型にファンが内蔵され、常に空気を循環させて体温上昇を防ぎます。
「TED(熱電素子)搭載ウェア」:最近登場した新技術。
バッテリー式で冷却範囲が広く、都市生活者にも適しています。
こうした製品は外出時だけでなく、自宅での家事や在宅ワーク時にも使用され、快適さを劇的に高めてくれます。
1-6. 遮光・遮熱アイテム
屋内温度の上昇を抑えるには、「太陽の熱を家に入れない」ことが最も効果的です。
「遮熱カーテンライナー」:既存のカーテンに重ねるだけで、赤外線・紫外線を最大70%カット。
「窓用断熱シート(反射型)」:窓ガラスに貼るだけで、室温上昇を最大5℃抑制という実測データも。
「ベランダオーニング・すだれ」:外からの直射日光を遮ると冷房効果が倍増。
これらの製品は節電にも直結し、冷房費の節約にも大きく貢献します。
このように、2025年の“涼活”グッズはより多様に、そして高度に進化しています。
単なる「冷たさ」だけではなく、省エネ・快適性・持続性という観点でも注目すべき製品が揃っています。
2. 最新テクノロジー×家庭での応用
2025年の夏を乗り切る上で注目されているのが、最先端の冷却技術を応用した家庭用デバイスです。
従来の扇風機やエアコンとは異なる、物理学や材料工学の進歩によって生まれた“次世代涼活テクノロジー”が、家庭にも手の届く範囲で広まりつつあります。
2-1. ハイブリッド冷却デバイスの進化
最近話題なのが、「熱電素子(Thermoelectric Device=TED)」と「ハイドロゲル」の複合冷却技術です。
TEDは、電気エネルギーを使って一方向に熱を移動させる性質があり、これをハイドロゲルの水分蒸発冷却効果と組み合わせることで、電力消費を最小限に抑えつつ強力な冷却効果を実現しています。
この技術を応用したウェアラブルデバイスやデスクトップ冷却ユニットは、在宅ワーカーや高齢者の熱中症対策として活躍中です。
例:TED+ゲルクッションの冷却座布団
座るだけでひんやり感が持続し、空調を弱めに設定しても快適。
USB電源対応で節電にも有効。
2-2. ウェアラブル冷却衣服の実用化
2025年現在、空調服の進化系として注目されているのが、「柔軟な冷却素子を内蔵したウェアラブル衣服」です。
熱電冷却衣服(Flexible TED Garment):従来の“ファンを取り付ける空調服”から一歩進んで、衣服自体に冷却機能が組み込まれているタイプ。
柔軟な電気回路とバッテリーを用いて、動きやすさを保ちつつ快適な冷却を実現。
家庭内でも掃除や調理など体を動かすシーンで活用され、エアコンの使用頻度を下げられる実用アイテムとして人気が出ています。
2-3. 赤外放射を活用した“冷却インテリア”
最先端の研究では、「近赤外放射型冷却素材」を使ったインテリア用品が開発されつつあります。
原理: 体や物体から出る熱を遠赤外線として放出しやすくする特殊な塗料や布素材を用いることで、空気を冷やさずに“体感温度”だけを下げるというもの。
2025年には、この技術を使った以下のような商品が市販化されています。
「赤外放射ブランケット」:ソファカバーや寝具として使える。
冷房を抑えても、皮膚表面温度が下がることで快適さを得られる。
「放熱インテリアシート」:家具や壁紙に貼るだけで放熱効果を持続します。
見た目もインテリアとして自然。
こうした素材は冷却のためのエネルギーを使用せず、“エネルギーゼロで快適さを生む”という点で、持続可能なライフスタイルを支える技術として注目されています。
2-4. スマートホームとの連携
IoT技術の進化により、スマートホーム対応の冷房管理も進化しました。
温度センサー連動型スマートエアコン:室温の変化に応じてAIが自動で運転モードを切り替え、最適な温度を維持。
ムダな電力を大幅削減。
スマホ連携ネッククーラー・ファン:外出先からでも操作可能。
帰宅前に首元クーラーを準備することもできる。
これにより、家の中にいながらも“環境に合わせて自動的に快適”という暮らしが実現可能となっています。
2025年は「科学」と「暮らし」の融合が、身近な涼活アイテムに形を変えて私たちの生活を支えています。
新しいテクノロジーを上手に取り入れることで、快適さと省エネを両立することが可能になっているのです。
3. 家でできる節電テクニックと家庭改善策
猛暑が続く中、「エアコンを使わずに我慢する」ことは、もはや安全とは言えません。
むしろ、適切にエアコンを使いながらも、工夫次第で電力消費を抑えることが重要になっています。
この章では、家庭で実践できる節電術と、より抜本的な「住宅環境の改善」についてご紹介します。
3-1. 遮熱・断熱の工夫で冷房効率アップ
室内が暑くなる最大の原因は、窓や壁からの熱の侵入です。
これを防ぐだけで、冷房の効率が大きく向上します。
窓まわりの遮熱対策
遮熱カーテンやブラインド:赤外線・紫外線を反射し、室温上昇を防止。
断熱フィルム:窓ガラスに貼ることで、最大5〜7℃の室温上昇を抑制する実例も。
外側オーニングやすだれ:直射日光を物理的にカット。特に南西向きの窓に効果的。
室外機まわりの工夫
室外機カバー(遮熱タイプ):日差しから守り、熱交換効率を保つ。
水まき・植栽:打ち水やグリーンカーテンで周囲温度を下げると、冷房負荷が軽減される。
結果として、同じ温度設定でも消費電力を10〜20%削減できる場合もあります。
3-2. 扇風機・サーキュレーターとの併用
エアコンと扇風機を併用することで、体感温度を下げつつ、設定温度を高めに保つことができます。
冷気循環テクニック:サーキュレーターを天井方向に向けて冷気を部屋全体に拡散させる。
寝室では風向きを壁に:間接風で涼しく、風による疲労や脱水を防げる。
これにより、冷房の設定温度を1〜2℃上げることができ、消費電力を大きく抑えることが可能です。
3-3. 家電製品の見直しと活用法
知らないうちに無駄な電力を使っている家電にも注意が必要です。
古い冷蔵庫やエアコンの買い替え:10年以上前の製品は、最新機種に比べて30〜50%のエネルギー効率差があります。
待機電力カット:使っていない家電のコンセントを抜くだけでも節電に。
時間帯の工夫:洗濯機・電子レンジ・IH調理器などを、涼しい時間帯に使うことで冷房負荷を減らす。
また、家電の「エコモード」や「タイマー機能」を活用するのも、ムダをなくす一歩です。
3-4. 住宅の断熱・再エネリフォームのすすめ
中長期的な視点で見ると、住宅そのものの断熱性能を高めることが根本的な解決策になります。
断熱リフォームの効果
壁・床・天井への断熱材施工や、二重窓への交換などで、外気の影響を大幅に低減。
冬は暖かく、夏は涼しい“魔法瓶住宅”に近づきます。
ZEH(ゼロエネルギーハウス)化のメリット
太陽光発電+蓄電池+断熱性能の組み合わせで、電力会社に頼らない生活が可能。
初期費用はかかりますが、長期的には電気代削減+快適な住環境が実現。
自治体によっては補助金制度があり、2025年現在もZEH支援事業は継続中です。
リフォームを考えている方は、この機会に検討してみる価値があります。
家庭でできる節電テクニックは、いずれも「無理せず」「安全に」行える工夫が中心です。
特に、冷房を使いながら電気代を抑えるという視点でのアイデアは、今後ますます求められるでしょう。
4. 実践アイデア:涼活 × 節電 の組み合わせ術
これまで紹介してきた「涼活グッズ」や「節電テクニック」は、それぞれ単体でも効果的ですが、組み合わせて使うことで、より高い効果を発揮します。
この章では、実生活で役立つ“賢い組み合わせ術”を、シーン別に具体的にご紹介します。
4-1. 「首元涼グッズ+遮光インテリア」でエアコン温度を高めにキープ
まずは在宅ワークや読書、リラックスタイムなどにおすすめの組み合わせです。
使うアイテム
・ネッククーラー(PCM素材/電動タイプ)
・遮熱カーテンや遮光ロールスクリーン
・サーキュレーター(風を循環させる)
この組み合わせにより、エアコンの設定温度を28〜29℃にしても、快適さを損なわずに過ごせるようになります。
特に首元を冷やすことで全身の熱感が和らぎ、「暑さのピーク」時間帯にも涼しく感じる効果が。
また、日中は遮熱カーテンで直射日光を防ぎつつ、サーキュレーターで室内の空気を動かせば、冷気が滞留せず効率的に広がります。
4-2. 「冷感寝具+断熱シート」で“冷房いらず”の快眠空間を
夜間の節電を目指すなら、エアコンに頼らずとも快適に眠れる工夫が鍵になります。
使うアイテム
・冷感敷パッド・枕(接触冷感素材)
・窓用断熱フィルム・ブラインド
・遮光カーテン(寝室用)
特に「N‑Cool」や無印良品の冷感寝具は、寝た瞬間のひんやり感が持続しやすい構造になっており、軽く汗をかいても快適。
窓に断熱シートを貼って外からの熱気を遮れば、寝室の温度上昇を抑えられます。
冷房を使う場合も、1時間だけのタイマー設定+遮熱対策で翌朝まで快適に保てる実例が多く報告されています。
4-3. 「ポータブル冷却+空調服」で家事中もクールに動ける
家事や軽作業など体を動かす場面では、「動いても暑くない工夫」がポイントです。
使うアイテム
・ポータブルネックファン or Reon Pocket
・空調服(ファン付きウェア)
・窓の開閉とサーキュレーターの併用
掃除や洗濯などで汗をかきやすい場面では、風を直接送るファン付きウェアが活躍。
これにネックファンを組み合わせることで、体温上昇を効果的に抑制できます。
さらに、室内の熱がこもる前に窓を開けて空気を逃がす「通気時間」をつくることで、室温上昇を抑えて冷房不要の時間帯を増やすことも可能です。
4-4. 「ウェアラブル冷却+IoT家電」で“自動快適空間”をつくる
テクノロジーを活用すれば、手間をかけずに快適さを保つこともできます。
使うアイテム
・スマホ連携のネッククーラーや冷却服
・スマートエアコン(AI連動型)
・温度センサー/人感センサー
例えば、「Reon Pocket 5」はスマホで体温や周囲の温度を検知し、冷却モードを自動で調整可能。
また、スマートエアコンと連携させることで、「暑くなる前に冷房ON」「外出中は自動OFF」など、無駄のない節電運転が可能になります。
こうしたスマート家電は初期投資こそ必要ですが、電気代の削減効果は年間で1〜2万円相当に上ることもあり、特に猛暑の年にはその恩恵が顕著です。
このように、グッズとテクニックを組み合わせることで、快適さと節電は十分に両立できます。
重要なのは、「暑さを我慢する」のではなく、「仕組みで乗り切る」という発想の転換です。
5. まとめ
2025年の夏は、過去に例を見ないレベルの猛暑が続いており、熱中症のリスクがこれまで以上に深刻化しています。
一方で、電力需給の逼迫や環境への配慮から、「冷房をつけっぱなしにする」ことへの不安や葛藤を抱える方も多いのが現状です。
本記事では、そんなジレンマを解消するべく、自宅でできる「最新涼活グッズ」と「節電テクニック」を中心に、快適さと省エネを両立するための現実的な方法をご紹介しました。
振り返りポイント
ネッククーラーや冷感寝具、空調服などの高性能な“涼活アイテム”は、ピンポイントで体を冷やすことができ、エアコンへの依存を減らす強い味方になります。
遮熱カーテンや断熱シート、サーキュレーターの使い方を工夫することで、冷房の効率を高め、設定温度を高くしても快適に過ごせます。
最新テクノロジーやスマート家電との連携により、「暑くなる前に冷やす」「冷やしすぎない」といった“賢い冷房”も実現可能です。
ZEHリフォームや住宅の断熱改善といった中長期的な視点を持つことで、将来的な電気代の削減と、より快適な住環境が手に入ります。
熱中症対策と節電は、どちらかを我慢して成り立つものではありません。
大切なのは、「快適さを諦める」のではなく、知識と工夫で“賢く快適に生きる”選択をすることです。
この夏、あなたのご家庭でも、ぜひ本記事でご紹介した方法を取り入れてみてください。
無理なく、安全に、そして気持ちよく猛暑を乗り切るヒントがきっと見つかるはずです。
また、2025年後半には、省エネ家電の新製品や新たな補助金制度の動きも予想されています。
今後も最新情報を追いながら、暮らしの質を少しずつアップデートしていきましょう。