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台風シーズンに備える!災害に強い家づくりのポイント

2025年9月5日

こんにちは、SOUSEIです!

日本は世界でも有数の台風常襲国です。
毎年夏から秋にかけて、台風が発生し、日本列島に接近・上陸します。
近年は地球温暖化の影響もあり、台風が大型化・長寿命化する傾向が見られ、風速50mを超える暴風や、数百ミリの豪雨が一度に降り注ぐことも珍しくありません。
こうした自然災害は、住宅に深刻な被害をもたらし、屋根の破損や窓ガラスの飛散、床上・床下浸水といったトラブルが頻発しています。
国土交通省や気象庁の発表によれば、台風による住宅被害は毎年数万件に及びます。
その被害の多くは「風」と「水」によるものです。

例えば、瓦屋根が飛散して隣家に被害を及ぼしたり、河川の氾濫による浸水で家財一式が使えなくなったりするケースもあります。
こうした被害は一度起こると生活に大きな支障を与え、修繕にも多額の費用と時間がかかります。

このような状況の中で注目されているのが「災害に強い家づくり」です。
従来、住宅は快適さやデザイン性を重視して建てられることが多かったのですが、ここ数年は「災害への備え」が家づくりの大きなテーマになっています。
耐震性を高めることはもちろん、耐風性や浸水対策を取り入れた住宅設計が重要視されているのです。
特にこれから新築を考えている人、あるいはリフォームを検討している人にとって、「どんな工夫をすれば台風に強い家になるのか」を知っておくことは非常に大切です。
建てる段階で備えておけば、万が一のときに被害を最小限に抑えることができます。

また、すでに家を持っている人でも、メンテナンスや補強を行うことで十分に災害対策が可能です。

本記事では、台風シーズンに備えた「災害に強い家づくり」の具体的なポイントを解説していきます。
屋根や窓、外壁といった構造的な工夫から、浸水対策、さらに最新の住宅技術まで幅広く取り上げ、これからの住まいづくりに役立つ情報をお届けします。









1. 台風に強い家の基本条件



台風被害を最小限に抑えるためには、家の構造そのものに「強さ」が備わっていることが欠かせません。
ここでは、台風に強い家をつくるうえで押さえておきたい基本条件を整理して解説します。




1-1. 耐風性能とは?


建築基準法では、住宅の「耐風性能」が一定水準以上確保されるように定められています。
耐風性能とは、建物が強い風圧に耐えられる力を意味します。
例えば、屋根や外壁、窓、ドアが強風で外れたり壊れたりしないようにするための基準が存在します。
地域によって基準が異なる点も重要です。
台風の通り道になりやすい沖縄や九州などでは、風速60m級の風圧に耐えられる設計が必要とされるケースもあります。

一方、比較的台風の影響が少ない地域でも、年々大型化する台風に備えて強度を上げる動きが広がっています。
つまり、台風に強い家を考える際には、単に「頑丈にする」だけでなく、その地域の風環境に合った設計を選ぶことが大切です。




1-2. 屋根・外壁・窓が最重要ポイント


台風被害の多くは「屋根」「外壁」「窓」の3つから始まります。

屋根
強風で瓦や屋根材が飛散すると、家の内部が雨にさらされるだけでなく、飛んだ瓦が近隣の住宅や人に被害を与える可能性もあります。
台風対策では屋根の固定方法や形状が特に重要です。

外壁
強風や飛来物で外壁が破損すると、雨水が浸入して壁の内部が腐食する原因になります。
耐久性の高い外壁材を選ぶことや、隙間をなくす施工が求められます。


ガラスは台風被害の弱点の一つです。
強風そのものよりも、飛んできた物がガラスを直撃して割れるケースが多く見られます。
窓が割れると雨風が一気に室内へ侵入し、建物内部に大きなダメージを与えるため、窓の強化は最優先の対策といえます。




1-3. 浸水対策も忘れずに


台風による被害は「風」だけでなく「水」も深刻です。
特に都市部ではゲリラ豪雨や河川氾濫による浸水被害が増えており、台風と豪雨が重なると床上・床下浸水が同時に発生する可能性があります。
浸水に強い家をつくるための基本条件は以下の通りです。

・基礎の高さを十分に確保する(高基礎構造)
・排水設備を整える(敷地内の排水溝やポンプの設置)
・逆流防止弁を導入し、下水からの逆流を防ぐ
・電気設備や給湯器を地面から高い位置に設置する

これらの工夫を行うことで、浸水時の被害を最小限に抑えることが可能になります。




1-4. 総合的な備えが「災害に強い家」につながる


台風に強い家をつくるには、屋根・外壁・窓・浸水対策といった個別の要素を組み合わせて、総合的に対策することが重要です。
ひとつの部分だけを強化しても、他が弱ければそこから被害が広がってしまいます。
例えば、強固な屋根を備えていても、窓ガラスが割れて室内が水浸しになれば意味がありません。
逆に窓にシャッターを取り付けても、屋根が飛ばされれば住宅全体が損傷してしまいます。
つまり、「家全体をバランスよく強化すること」が、災害に本当に強い住まいを実現するカギとなります。






2. 屋根の耐風対策



2-1. 屋根材の種類と耐風性


住宅に使われる屋根材には大きく分けて「瓦」「スレート」「金属屋根」の3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

瓦屋根
日本の伝統的な屋根材で、耐久性・断熱性に優れています。
しかし、一枚一枚が重く、固定が甘いと台風時に飛散するリスクがあります。
最近では「防災瓦」と呼ばれる、釘や金具でしっかり固定できるタイプが普及しています。

スレート屋根(化粧スレート)
比較的軽量でコストも抑えやすく、住宅に広く使われています。
ただし、経年劣化すると強風で割れたり剥がれたりすることがあるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
軽量で耐風性に優れており、台風に強い屋根材として人気が高まっています。
サビに強く、施工方法によっては非常に強固に固定できるため、台風常襲地域では特におすすめです。




2-2. 屋根の形状と耐風性の関


屋根の形も台風対策に大きく影響します。

切妻屋根(一般的な三角屋根)
シンプルな形状で施工もしやすく、風の影響を受けにくいとされています。

寄棟屋根(四方向に傾斜がある屋根)
全方向からの風に対応でき、耐風性が高い屋根形状です。
ただし、施工コストはやや高めです。

片流れ屋根
モダンなデザインで人気ですが、風の影響を一方向から強く受けやすい点に注意が必要です。

台風対策としては、寄棟屋根>切妻屋根>片流れ屋根の順で耐風性が高いといえます。




2-3. 固定方法の工夫


屋根材が飛散しないためには、固定方法が重要です。
従来の瓦屋根では「土で押さえるだけ」という工法も多く見られましたが、現在では以下のような工夫が推奨されています。

・瓦を釘や金具で固定する
・軽量な屋根材を採用することで風圧の影響を減らす
・屋根の下地(野地板)を強化し、剥がれにくくする


これらの工夫により、屋根全体の耐風性を大幅に向上させることが可能です。




2-4. 雨どい・排水のチェック


屋根の台風対策では「雨どい」や「排水」も見逃せません。
強風で雨どいが外れると、屋根や外壁を伝って大量の雨水が流れ込み、浸水や劣化を招きます。

また、落ち葉やゴミで雨どいが詰まっていると、豪雨時に水があふれ、外壁や基礎部分を傷めてしまいます。
対策としては以下の点検が有効です。

・雨どいの金具が緩んでいないか確認
・定期的に掃除してゴミや落ち葉を除去
・排水口や雨水枡(ます)の詰まりを解消する


屋根材そのものを強化するだけでなく、排水経路を整えることも台風対策の一環なのです。




2-5. 定期的な点検の重要性


屋根は普段目につきにくいため、劣化や破損に気づきにくい部分です。
しかし、台風時に最も被害を受けやすい場所だからこそ、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
特に築10年以上の住宅では、専門業者による点検を受け、必要に応じて補修や補強を行うことをおすすめします。






3. 窓とドアの耐風対策



台風被害の中で意外と多いのが「窓ガラスの破損」と「ドアの破壊」です。
強風そのものではなく、飛来物が窓やドアを直撃することで被害が発生するケースが大半を占めます。
開口部は住宅の中で最も弱点になりやすいため、台風対策では必ず強化しておくべきポイントです。




3-1. 飛来物対策:シャッター・雨戸の設置


台風時に飛んでくるものは、瓦やトタン板、枝、看板など様々です。
これらが窓に当たると、通常のガラスは簡単に割れてしまいます。
窓ガラスが割れると、以下のような二次被害につながります。

・室内に雨風が吹き込み、家財や床が水浸しになる
・強風が室内に入り込み、屋根が吹き上げられる(「内圧破壊」と呼ばれる現象)
・ガラスの破片でケガをする

このリスクを防ぐのがシャッターや雨戸です。
シャッターは金属製で、リモコン操作や手動で簡単に開閉できるタイプも増えています。
普段は防犯対策としても役立ちます。
雨戸は伝統的な対策で、最近では軽量で扱いやすいアルミ製のものも普及しています。
どちらも「飛来物から窓を守る」点で非常に有効です。
特に1階部分の大きな窓や掃き出し窓には必ず設置しておくことをおすすめします。




3-2. 強化ガラス・合わせガラスのメリット


シャッターや雨戸の設置が難しい場合は、ガラスそのものを強化する方法があります。

・強化ガラス
通常のガラスの数倍の強度を持ち、割れにくいのが特徴です。
ただし、一度割れると粉々になるため、割れた後は一気に開口してしまうリスクがあります。

・合わせガラス
2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだもので、衝撃を受けても飛散しにくい構造です。
自動車のフロントガラスと同じ仕組みで、割れてもガラス片がフィルムにくっつくため安全性が高いです。

特に台風対策としては、合わせガラスの方が適しているといえます。




3-3. ドアの耐風対策


窓だけでなく、ドアも強風で壊れることがあります。
特に玄関ドアや勝手口は風の通り道になるため注意が必要です。

片開きドアより両開きドア(観音開き)は弱い
風の圧力で外側に押されると、蝶番や鍵部分が破損しやすいからです。
強化ドアや耐風仕様のドアを選ぶことで安全性が高まります。
ドアの隙間に防風パッキンを入れると、強風の吹き込みを防げます。

玄関ドアの交換は大がかりに思えますが、最近は「カバー工法」といって、既存の枠を利用しつつ新しいドアを取り付けられるリフォーム方法もあります。




3-4. 開口部からの浸


窓やドアの下部は、豪雨時に浸水の入り口になりやすい場所です。
特に1階の掃き出し窓や玄関は、雨水がたまりやすいため注意が必要です。
有効な対策には以下があります。

・雨水が室内に流れ込まないように排水口を整備する
・窓や玄関前に土のうや止水板を設置する
・ドア下部の隙間を止水パッキンでふさぐ

最近ではホームセンターで手軽に入手できる簡易止水板も販売されており、台風シーズン前に準備しておくと安心です。




3-5. 定期点検と備えの大切さ


開口部は日常的に使用する場所なので、建付けが悪くなったり、鍵が緩んだりしやすい部分です。
こうした小さな劣化が、台風時には大きな被害につながります。

・サッシやドア枠に歪みがないか
・パッキンが劣化していないか
・鍵や金具がしっかり固定されているか

これらを普段からチェックしておくことで、被害を未然に防ぐことができます。






4. 外壁と構造の工夫



台風に強い家をつくるためには、屋根や窓だけでなく、建物全体を守る「外壁」と「構造」も重要な要素です。
外壁は家を風雨や飛来物から守る最前線であり、構造は建物全体の強度を決定づけます。
ここでは、外壁材の選び方や構造ごとの特徴、さらに耐震と耐風の両立について解説します。




4-1. 外壁材の種類と耐久性


住宅で一般的に使用される外壁材にはいくつかの種類があり、それぞれ耐久性やメンテナンス性に違いがあります。

窯業系サイディング
日本で最も普及している外壁材。
デザインのバリエーションが豊富で、コストも比較的安価。
ただし、シーリング(目地のゴム状の部分)が劣化すると、そこから雨水が侵入するため、定期的なメンテナンスが必要です。

金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)
軽量で耐風性・耐久性に優れており、台風被害に強い外壁材として注目されています。
サビにくい加工が施されているため、沿岸部や台風の多い地域にも適しています。

モルタル外壁
伝統的な工法で、職人が塗り上げるため意匠性が高いのが特徴。
ただし、ひび割れが発生するとそこから雨水が入り込み、劣化が進みやすい点に注意が必要です。

タイル外壁
耐久性が高く、汚れにくいのが魅力。
ただしタイルそのものは強い一方、接着が不十分だと剥がれて飛来物になってしまう可能性があります。

台風に強い外壁を考えるなら、軽量で剥がれにくく、防水性の高いものを選ぶのが基本です。




4-2. 外壁施工のチェックポイント


外壁材の性能だけでなく、施工方法によっても耐風性は大きく変わります。

・目地(シーリング)が劣化していないか
・釘や金具の固定が確実か
・外壁の隙間から雨水が侵入していないか

特にシーリング材は5〜10年程度で劣化するため、定期的な補修が欠かせません。
台風シーズン前には必ず点検を行い、小さなひび割れや剥がれを早めに修繕しておくことが大切です。




4-3. 構造の違いと耐風性


住宅の構造には大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC造(鉄筋コンクリート造)」があります。
それぞれの特徴を簡単に整理しましょう。

木造住宅
日本で最も多い構造。
木材は軽くしなやかで、耐震性に優れているのが特徴。
ただし、台風時には接合部の強度が重要で、施工精度によって耐風性に差が出ます。

鉄骨造
軽量鉄骨や重量鉄骨があり、強風に対しても高い耐久性を発揮します。
ただし、外壁の固定が甘いとパネルが飛ばされる危険があります。

RC造(鉄筋コンクリート造)
最も頑丈で耐風性・耐震性に優れている構造。
豪雨や浸水にも比較的強いですが、建築コストが高いのがデメリットです。

どの構造を選ぶにしても、耐震性と耐風性の両立を意識することが重要です。




4-4. 耐震と耐風の両立


日本では地震も頻発するため、住宅は「耐震」と「耐風」の両方に備える必要があります。
耐震:地面からの揺れに耐えられるよう、建物を強固に支える設計
耐風:横からの風圧や飛来物に耐えられるよう、外壁や屋根を守る設計

両立のための工夫としては、以下のようなものがあります。
・構造材をしっかり接合し、揺れや風圧に強い「モノコック構造」を採用する
・屋根や外壁を軽量化し、地震と台風の両方に強い設計にする
・開口部を減らし、耐震壁や耐風壁を適切に配置する

こうした工夫によって、災害全般に強い「レジリエント住宅」が実現します。




4-5. 外壁と構造のメンテナンス


どれほど強い外壁材や構造を採用しても、メンテナンスを怠れば耐久性は落ちてしまいます。
特に以下の点を定期的にチェックしておくと安心です。

・外壁のひび割れやシーリングの劣化
・錆や腐食の有無(鉄骨や金属サイディングの場合)
・木材部分の腐食や白アリ被害(木造住宅の場合)

これらを早期に発見し、補修していくことで「災害に強い状態」を長く維持することができます。






5. 浸水に備える工夫/strong>



台風被害の中で見落とされがちなのが「浸水対策」です。
強風による被害だけでなく、大雨によって川が氾濫したり、排水が追いつかなくなったりして浸水被害を受けるケースが多発しています。
特に都市部ではゲリラ豪雨による内水氾濫(排水路があふれる現象)が増えており、住宅の防水性がますます重要になっています。




5-1. 高基礎・かさ上げ


もっとも効果的な浸水対策は「建物そのものを高くする」ことです。

高基礎構造:住宅の基礎部分を通常より高くすることで、床下浸水を防止できます。
従来の基礎より30〜50cm高くするだけでも被害軽減に有効です。

かさ上げ工法:既存住宅でも、敷地や建物をかさ上げする工事を行うことがあります。
特に河川や海に近いエリアでは有効です。




5-2. 排水設備の整備


敷地内の水はけをよくすることも重要です。

・家の周囲に排水溝や側溝を整備する
・敷地の勾配を工夫して、雨水が建物に流れ込まないようにする
・排水ポンプを設置し、大雨時に自動で排水できるようにする




5-3. 逆流防止弁の活用


下水道があふれると、トイレや排水口から逆流して室内が汚水まみれになることがあります。
これを防ぐのが逆流防止弁です。
排水管に設置することで、水が逆流しないように一方通行の仕組みを作ることができます。




5-4. 家具や電気設備の配置


浸水が床上まで及ぶと、家電製品や家具が被害を受けて使えなくなるだけでなく、感電のリスクも生じます。

・電気コンセントや分電盤は床から1m以上の高さに設置
・給湯器や室外機もできるだけ高い位置に設置
・家具や重要書類は2階や高い棚に保管

これらの工夫により、被害後の生活再建が格段にしやすくなります。






6. 最新の技術と災害に強い住宅事例



技術の進歩により、住宅はますます「災害に強い住まい」へと進化しています。ここでは最新の事例を紹介します。




6-1. ゼロエネルギー住宅(ZEH)と防災性能


ZEH(ゼロエネルギーハウス)は、省エネ性能を高めつつ太陽光発電などで自家発電できる住宅です。
災害時には以下のようなメリットがあります。

・停電しても太陽光発電+蓄電池で電気が使える
・高断熱・高気密構造により、災害後も快適に過ごしやすい
・水害や強風にも強い最新の建材が採用されていることが多い




6-2. ハザードマップを活用した土地選び


家そのものを強くするだけでなく、「建てる場所を選ぶ」ことも重要です。
市町村が公開しているハザードマップを確認すれば、以下が分かります。

・浸水の危険がある地域かどうか
・土砂災害のリスクが高いかどうか
・避難所や避難経路の位置

安全な土地を選ぶことは、どんな工夫よりも確実な防災対策になります。




6-3. 最近の災害に学ぶ住宅事例


近年の台風では「屋根が吹き飛ばされた家」と「被害を免れた家」の違いが明らかになっています。
・飛ばされた家は、古い工法・メンテナンス不足が多い
・被害を免れた家は、最新の耐風工法・強化ガラス・雨戸を備えていた

つまり「最新の知識と技術を導入すること」が、被害軽減につながるのです。






7. 家を建てる前に確認すべきこと



新築やリフォームを検討する際には、建築会社や工務店と十分に相談し、防災性能を確保する必要があります。




7-1. 建築会社に聞くべき質問


この家はどの程度の風速に耐えられる設計か?
浸水対策はどのように考えられているか?
屋根材・外壁材の耐久性は?
保証やメンテナンス体制はどうなっているか?

これらを確認することで、将来の安心につながります。




7-2. 保険の選び方


建物を強くしても、万が一被害を受ける可能性はゼロではありません。
そこで重要なのが火災保険と水災補償です。

・火災保険は台風による風災・ひょう災・雪災も補償対象
・水災補償を追加することで、床上浸水や土砂災害にも対応可能

建てる前に保険の範囲を確認しておくことで、万一の際の経済的リスクを大きく減らせます。




7-3. メンテナンス計画の重要性


住宅は建てた瞬間から劣化が始まります。
防災性能を維持するには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

・屋根・外壁は10年ごとに点検
・窓やドアのパッキンは5〜10年で交換
・雨どいや排水設備は毎年掃除

長期的な視点で維持管理することが、災害に強い住まいを守る秘訣です。






8. まとめ



台風シーズンは毎年必ず訪れます。
そして年々、台風は大型化・強大化しており、「想定外の災害」がもはや日常になりつつあります。
その中で私たちができる最善の備えは「災害に強い家づくり」です。

・屋根・窓・外壁を強化し、飛散や破損を防ぐ
・浸水に備えて基礎や排水設備を整える
・最新の技術やハザードマップを活用し、安全な土地と家を選ぶ
・建築会社への確認・保険加入・定期メンテナンスを徹底する

これらを積み重ねることで、万が一のときにも安心して暮らせる住まいが実現します。
家は「家族の命と生活を守る最前線」です。
ぜひ、台風シーズンが訪れる前に、自分の住まいを見直し、災害に強い家づくりへ一歩踏み出してみてください。