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十五夜&お月見特集|2025年はいつ?奈良・大阪のおすすめ観賞スポットまとめ

2025年9月7日

こんにちは、SOUSEIです!

秋の夜空を見上げたとき、ひときわ大きく輝く月に心を奪われた経験はありませんか?

日本には古くから「十五夜(じゅうごや)」「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」と呼ばれる月を愛でる文化があり、毎年秋になると各地でお月見の行事が開かれます。
これは、稲の実りに感謝し、月の美しさを楽しむ風習が平安時代から続いてきたものです。
すすきや団子を供え、家族や友人とともに月を眺める時間は、現代においても特別なひとときとして受け継がれています。

2025年の十五夜は 10月6日(月)。
ちょうど秋も深まり、空気が澄み渡る季節です。
さらに、この日は奈良や大阪をはじめ関西一帯で、伝統行事や観月イベントが数多く開催される予定です。特に奈良は古都らしい風情あるお月見スポットが点在しており、雅な雰囲気の中で月を鑑賞できるのが魅力。
大阪でも街中から気軽に楽しめるビュースポットがあり、都会の夜景とともに月を愛でることができます。

この記事では、
・2025年の十五夜・中秋の名月の日程
・奈良・大阪でおすすめのお月見スポットやイベント情報
・お供えや楽しみ方のヒント


をまとめてご紹介します。
秋の夜長、月とともにゆったりと過ごす時間の参考になれば幸いです。









1. 2025年のお月見(十五夜/中秋の名月)はいつ?



お月見といえば「十五夜」。
しかし、毎年固定の日付ではなく、旧暦に基づいて決まります。
では2025年の十五夜はいつになるのでしょうか?




1-1. 2025年の十五夜(中秋の名月)


2025年の 十五夜(中秋の名月)は10月6日(月) です。

ちょうど秋が深まり、夜の空気が澄んで月が美しく見える頃。
平安時代から続く観月の風習にとっても、もっとも風情を感じやすい季節となります。
ただし、十五夜と満月の日付は必ずしも一致しません。
2025年の場合、実際の満月は翌日の10月7日(火) となります。
そのため、10月6日にお月見を楽しんだ翌日も、まんまるの月を眺められるという、二夜連続で月を楽しめる年になります。




1-2. 十三夜(後の月)


お月見には「十五夜」だけでなく、もうひとつ大切な日があります。
それが 十三夜(じゅうさんや)。
十五夜からおよそ一か月後に訪れるもので、「後(のち)の月」とも呼ばれ、十五夜と同じように月見団子や果物を供えて月を鑑賞する風習があります。

2025年の十三夜は 11月2日(日) です。
十五夜とあわせて鑑賞すると「二夜の月見」として縁起が良いとされ、古くから親しまれています。




1-3. お月見の由来と文化


「お月見」の文化は、平安時代に中国から伝わった観月の行事が起源といわれています。
貴族たちは舟を浮かべて水面に映る月を眺め、和歌や管弦を楽しみました。
その後、農村では収穫祭と結びつき、月に収穫への感謝を捧げる習慣へと発展しました。
今でも十五夜にはススキや月見団子、里芋、栗などの秋の食材をお供えします。
ススキは稲穂の代わりとされ、団子は豊作や健康を願う象徴です。
こうした意味を知ってお供えを準備すると、より深くお月見を楽しめるでしょう。






2. 奈良のお月見スポット&イベント(2025年10月6日開催)



古都・奈良は、日本で最もお月見が似合う場所のひとつ。
歴史ある寺社や庭園を背景に月を鑑賞できるため、毎年多くの人が訪れます。
2025年の十五夜(10月6日)にも、各地で観月行事や特別拝観が予定されています。
その中から、特におすすめのスポットをご紹介します。

唐招提寺「観月讃仏会」
世界遺産にも登録されている唐招提寺では、十五夜の夜に「観月讃仏会(かんげつさんぶつえ)」が行われます。
普段は非公開の御影堂庭園が特別に開放され、僧侶による法要や裏千家による献茶式が厳かに執り行われます。
雅楽の調べが響き渡る中、庭園から望む月は格別です。
観光だけでなく、精神的にも静けさに包まれるひとときを過ごせるのが魅力です。

大神神社「観月祭」
三輪山を御神体とする日本最古の神社・大神神社では、十五夜に合わせて「観月祭」が催されます。
祈祷殿前の斎庭で、舞楽や和歌の奉納が行われ、神前にて月を寿ぐ厳粛な祭典です。
古代から「月の神」と縁が深い大神神社でのお月見は、まさに特別な体験。
荘厳な雰囲気と満月の明かりが一体となり、幻想的な時間を味わえます。

慈光院「観月茶会」
大和郡山市にある慈光院は、茶道三名席のひとつに数えられる禅寺。
十五夜には「観月茶会」が開かれます。
月を眺めながら一服のお抹茶をいただく贅沢な時間。
庭園に広がる静寂と、ろうそくの灯りに浮かぶ茶席は、まるで時が止まったような幽玄の世界です。
観光客でにぎわう奈良市内とはひと味違う、しっとりとした雰囲気を楽しめます。

松尾寺「お月見」
「西国三十三所」の第一番札所として知られる松尾寺(大和郡山市)でも十五夜に特別なお月見が行われます。
松尾山から眺める月は、街の明かりに邪魔されず、自然の中で楽しめるのが特徴。
静かな山の空気に包まれながら、澄んだ夜空に浮かぶ月を心ゆくまで眺められます。
都会の喧騒から離れたい人におすすめのスポットです。

采女祭(うねめまつり)との連携イベント
奈良市の猿沢池周辺では、毎年「采女祭」が開催されます。
2025年は9月下旬から10月6日にかけて関連行事が予定されており、雅楽や管絃船の儀式が夜の池で行われます。
水面に映る月と灯籠の光、雅楽の音色が重なり合う光景はまさに幻想的。
さらに、期間中は奈良市内のカフェや和菓子店で「お月見スイーツ」が提供されるなど、街全体でお月見を楽しめます。

談山神社「観月祭」

十五夜の翌日、10月7日(火)には桜井市の談山神社で「観月祭」が行われます。 境内では「浦安の舞」や雅楽の奉納があり、来場者には抹茶や団子のふるまいも。
十三重塔や社殿が月明かりに照らされる光景は、写真愛好家からも人気を集めています。
日程がずれるため、奈良では二夜連続でお月見イベントを楽しめる点も魅力です。


このように奈良では、歴史と伝統に彩られた多彩なお月見イベントが開催されます。
特に唐招提寺や大神神社のような大規模な観月行事から、慈光院や松尾寺のような静寂に包まれる場所まで、スタイルはさまざま。
自分の好みに合わせて訪れる場所を選ぶのも楽しみのひとつです。






3. 大阪(関西)のおすすめ観賞スポット



奈良と同様に、大阪でも古くからお月見を楽しむ文化が根付いています。
2025年の十五夜(10月6日)には、大阪では特に以下のスポットやイベントが注目されます。

住吉大社「観月祭」
大阪市住吉区にある住吉大社では、2025年10月6日(月)18:00〜20:30頃に「観月祭」が斎行されます。
反橋(そりばし)の真上に月がくるよう設計されており、橋上では全国から選ばれた歌が披講(ひこう)され、住吉踊や舞楽が奉納されます。
神聖な空気の中で月を愛でる、格式高い観月の夜を楽しめるでしょう。

大阪城西の丸庭園「お月見ディナー」
大阪城天守閣ふもとの大阪城西の丸庭園・大阪迎賓館では、お月見の時期に「観月ディナー」が開催されます。
和楽器の生演奏を聴きながら、ガーデンで秋の夜空と月を楽しむ大人のひとときが過ごせます。
優雅な雰囲気の中で、特別なディナーを味わいたい方にぴったりです。

その他の可能性あるスポット
情報は限られていますが、大阪でも都市景観と月夜を楽しめる屋上庭園やカフェなどが非公式に“お月見スポット”として話題になることがあります。
「Tsukimi Festivals 2025」などの情報サイトでは、大阪の都市風景を背景に月を楽しめるスポットを「歴史庭園や観月会場」として紹介しており、今後新たな催しが発表される可能性もあります。


大阪では、神社の伝統行事と、庭園やレストランでの食事を伴う観月スタイル、それぞれに異なる楽しみ方があります。
奈良の静謐な風情とはまた違った趣があるので、お好みや気分に合わせて選んでみてください。






4. お月見を楽しむヒント



十五夜や観月イベントを訪れる前に、少しだけ準備をしておくと、より深くお月見を楽しめます。
ここでは、お供えの意味や観賞の工夫、撮影のポイントなどを紹介します。




4-1. お供えの意味を知って楽しむ


お月見といえば「月見団子」と「ススキ」。これらにはそれぞれ意味があります。

月見団子
丸い形は満月を表し、健康や幸せを願う意味があります。
数はその年の満月の数(おおむね12〜13個)を供えるのが一般的です。

ススキ
稲穂に見立てられ、五穀豊穣を祈る象徴です。
切り口が鋭いため、魔除けの意味も込められています。

季節の果物や野菜
里芋、栗、柿など秋の味覚もお供えされます。
「芋名月」とも呼ばれるように、里芋は十五夜のお供えの定番です。


お供えを準備してから月を眺めると、古来から続く感謝の気持ちに自然と寄り添えます。




4-2. 天気と場所選びのコツ


お月見の大敵は「曇り空」。
事前に天気予報をチェックし、空が開けて見渡せる場所を選びましょう。

都市部:高層ビルや街明かりに遮られないスポットを探す
自然豊かな場所:山や水辺は月がより美しく見えるためおすすめ

奈良の猿沢池や大阪城西の丸庭園のように、水面に映る月を鑑賞できる場所は特に人気があります。




4-3. 写真撮影のポイント


せっかくの十五夜、スマートフォンやカメラで思い出を残したい方も多いはず。

三脚を使う:夜間撮影は手ブレしやすいため必須アイテム
露出を下げる:明るすぎると月が白飛びしてしまうため、やや暗めに調整
前景を活かす:寺社や木々、灯籠などと一緒に構図を作ると雰囲気アップ

観月イベントではライトアップが施される場所もあるため、背景を工夫すると幻想的な写真が撮影できます。




4-4. グルメや立ち寄りも楽しむ


奈良・大阪のお月見では、団子や和菓子の限定販売、カフェでの「お月見スイーツ」なども見どころです。
猿沢池周辺や大阪市内の和菓子店では、十五夜限定の団子や月をモチーフにしたお菓子を販売する店もあるため、鑑賞とあわせて味わうと一層思い出深くなります。




4-5. 混雑とアクセスに注意


人気スポットは夕方以降混雑しやすいため、早めの到着がおすすめです。
特に奈良市内や住吉大社などは観光客が集中するため、公共交通機関の利用が安心です。
事前に時刻表や駐車場情報を確認しておきましょう。




少しの準備で、お月見はより充実した時間になります。
自然や伝統に思いを馳せながら月を眺めれば、きっと心も落ち着き、秋の夜を特別に感じられるでしょう。






5. まとめ



2025年の十五夜(中秋の名月)は 10月6日(月)。
翌日の10月7日が満月となるため、二夜連続で美しい月を楽しめる特別な年です。
さらに、11月2日(日)には「十三夜」も控えており、秋の夜空を堪能できる機会が続きます。

奈良では、唐招提寺や大神神社、慈光院、猿沢池の采女祭など、歴史ある寺社や祭礼でお月見を体験できます。
大阪では、住吉大社の観月祭や大阪城西の丸庭園での観月ディナーといった、都市ならではの華やかな行事が開かれます。
それぞれに趣が異なり、古都ならではの静寂と、都市ならではの賑わいを好みに応じて楽しめるのが魅力です。

お供えや撮影、グルメといった工夫を取り入れることで、お月見は単なる「月を眺める」時間以上の特別な体験になります。
忙しい日常から少し離れ、澄み渡る秋空に浮かぶ月を静かに眺めてみませんか?

今年の十五夜は、ぜひ奈良や大阪で伝統と自然、そして人々の祈りが織りなす特別な夜を体験してください。
きっと忘れられない秋の思い出になることでしょう。