こんにちは、SOUSEIです!
古くから夏の風物詩として知られる七夕ですが、そんな七夕についてどれくらい 知っていますでしょうか?
短冊に願い事を書いたり、飾りをつけをしたりなど夏には触れる機会の多い七夕ですが 今回はその意味や由来などについて紹介していきます。
このブログを読み、意味や由来などを理解するとより七夕が楽しみな行事に変わること間違いなしです。
目次
1. 七夕の由来
七夕といえば織姫と彦星の物語が有名ですが、この物語のルーツは中国の星伝説です。
牛飼いの「牽牛(けんぎゅう)」と天帝の娘で機織りの名手「織女(しょくじょ)」は、共に働き者でしたが、結婚を機に仕事をサボるようになりました。
これが天帝の怒りを買い、2人は年に1度、7月7日の夜にしか会えなくなったと伝えられています。
織女は「こと座のベガ」、牽牛は「わし座のアルタイル」を表しています。
また、由来とされることの一つに中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事があります。
「乞」は願う、「巧」は上達する、「奠」はまつるという意味です。
7月7日に織姫にあやかり、機織りの技が向上するように祈りをささげる風習から生まれたといわれています。
この行事の際には、庭先の祭壇に針や5色の糸が供えられました。
やがて機織りの技術にとどまらず、芸事や書道などの上達を願う行事へと変化していったのです。
日本にはこの行事が平安時代に伝わり、宮中でも取り入れられました。
この「乞巧奠」と先ほど紹介した星伝説が合わさり、7月7日を七夕として祝うようになったのです。
2. 短冊の意味
七夕といえば短冊に願い事を書く行事が人気で、多くの人が短冊にその時の願い事を書いた経験があるのではないでしょうか。
元々短冊という飾りには
またその短冊の色にも意味があります。
五色あり、それらは中国で生まれた思想の「陰陽五行説」に由来します。
万物は、木、火、土、金、水の5つの要素に分類できるとする考え方で、これを色で表す五色を用いています。
それぞれの要素と色、徳目を表す五常の意味を見てみましょう。
木・青(緑):「仁」思いやりの心をもつこと
火・赤:「礼」礼儀正しく謙虚で感謝する心
土・黄:「信」友情に厚く、嘘をつかず誠実であること
金・白:「義」世のためになる人としての道、正義
水・黒(紫):「智」是非の判断がつくこと、そのための知識をもつこと。学業向上など。
火・赤:「礼」礼儀正しく謙虚で感謝する心
土・黄:「信」友情に厚く、嘘をつかず誠実であること
金・白:「義」世のためになる人としての道、正義
水・黒(紫):「智」是非の判断がつくこと、そのための知識をもつこと。学業向上など。
という意味があるようです。
皆様も短冊に願い事を書く際は、自分の願い事に合った色の短冊を選んでみてはいかがでしょうか。
3. 七夕のトリビア
3-1. 「七夕は江戸時代には祝日だった」
・人日(じんじつ) 1月7日 七草の節句
・上巳(じょうし) 3月3日 桃の節句
・端午(たんご) 5月5日 端午の節句
・七夕(しちせき) 7月7日 七夕の節句
・重陽(ちょうよう) 9月9日 菊の節句
五節句の中で、ひなまつりの「桃の節句」や、子供の日の「端午の節句」は今でも有名ですが、七夕までが節句の日というのは知らない人も多いかもしれません。
実は江戸時代までは五節句すべてが祝日でしたが、明治時代に入り新暦が採用されたことにより、五節の祝日がなくなってしまいました。
ただ、端午の節句だけは国民の声をもとに、男女関係なく子供の幸せを願う「子供の日」として1948年に祝日に制定されました。
3-2. 「七夕は台湾では恋人たちの日」
日本では七夕に短冊や七夕飾りに願いを込める行事ですが、実は台湾では七夕は「七夕情人節」と言われていて、いわゆる「恋人たちの日」として扱われています。
七夕に恋人がいる男性は、女性に特別な一日を演出するために、素敵なレストランを予約したり、プレゼントを買ったり、花束を捧げたりと、日本でいうクリスマスのような行事として扱われているそうです。
3-3. 「七夕は8月に祝う地域もある」
七夕の「7月7日」というのは実は旧暦の日であり新暦になおすと8月末ぐらいになってしまうのです。
しかし、七夕を旧暦に行うとすると8月末だと季節感的に少し合わないので、7月7日の1か月後の8月7日に七夕の行事を行う地域が今でも多くあります。
8月に七夕の行事を行うのは、宮城県の「仙台七夕まつり」、東京都の「阿佐谷七夕まつり」、愛知県の「安城七夕まつり」などがあります。
梅雨の季節の7月に七夕行事をするよりも、8月の方が天気もよく、夏の大三角形のベガとアルタイルが良く見えるというメリットもあるそうです。
また、七夕の日は織姫と彦星が会えるという言い伝えもありますが、七夕の日の雨は この雨は「洒涙雨(さいるいう)」と呼ばれ、二人の涙とされています。
4. 最後に
今回ご紹介させていただいたように、普段何気なく行っている行事でも知らないことが多くあります。
いろいろなことを学ぶことで普段の行事がより楽しいものになるかも知れません。
ぜひ七夕の際には、これらのことを思い出して短冊に願い事を書いてみるのはいかがでしょうか。