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住宅における気密性とは?必要性やデメリット・メリットについて解説

2022年10月28日

こんにちは、SOUSEIです!
今回は、「注文住宅の気密性」についてお話いたします!

・気密性が必要な理由と基準
・気密性が高い住宅のデメリットやメリット


家を建てるにあたり、住まいの快適さや家族の健康面に考慮した家を検討する方は多いのではないでしょうか?

住宅内の空気を一定に保てる気密性について知ることで、高気密住宅の建築費用・生活への影響をより明確にイメージできます。
住宅における気密性について詳しくお話しますので、高気密住宅を検討する際の参考にしてみてください!











1. 気密性の必要性や基準とは



はじめに、気密性の必要性や高気密とされる基準についてお話します。




1-1. 気密性の必要性


住宅における「気密性が高い家」とは、隙間が少ない家のことです。
気密性が高いと、室内外の空気の出入りが穏やかな家になります。

室内の空気を一定に保つことができるので、季節を問わず快適な室温を保つことが可能です。
そのため、気密性が高い家では、他の家に比べて断熱性や省エネ性能に優れます。

また、部屋の温度差が少ないと体への負担が軽減されるため、健康面にも配慮できます。




1-2. 気密性を数値で表した基準







気密性の程度は「C値」(隙間相当面積)で表され、家全体にどのくらい隙間があるかを指しています。
計算式は以下の通りです。


「隙間の合計面積(㎠) ÷ 延べ床面積(㎡) = C値(㎠/㎡)」



一般的にはC値が小さいほど高気密住宅と言われています。

2009年の省エネ法改正前までは、一部の地域を除きC値が5㎠/㎡以下の住宅を高気密住宅と定義していました。
しかし、現在は高気密を定義する明確な基準が撤廃されているので、あくまで数値は目安にしてくださいね。






2.気密性が高いことのデメリット4つ



次に、高気密住宅のデメリットを4つについてお話します。




2-1. 空気が入れ替わりにくい


気密性が高い住宅では、室内外の空気が入れ替わりにくいデメリットがあります。
気密性が高いと、住宅の密閉度が上がるため空気がこもりやすいからです。

さらに、温められた空気は外に逃げづらいことから、日差しが強い季節は室温が高いままになるため、換気をこまめにするなどの工夫が必要です。




2-2. 設備コストがかかる


気密性が高いと、換気にかかる設備コストが高くなりやすいです。
気密性が高いと空気がこもりやすく、滞った空気循環を促す必要があるからです。

特に新築の住宅は、接着剤の影響でシックハウス症候群という健康被害のリスクが懸念されるため、24時間換気システムを設置するなどを検討しましょう。




2-3. 空調設備が必須で光熱費が上がりやすい


気密性が高い住宅では、空調設備の利用頻度が高くなるため、光熱費が高くなりがちです。
気密性が高いと空気が循環しにくく、強制的に換気を行わなければ空気が汚れたままになるためです。

光熱費はかかるものの、24時間換気システムの導入や、空気清浄機などでコントロールすることで快適性を保てます。




2-4. 閉塞感のある間取りが多い


気密性が高い住宅は、小さい窓で閉塞感がある間取りが多いです。
窓の開閉部は空気が逃げやすく、気密性を高めるためには小さい窓が適しているからです。

しかし、窓を大きくすることで開放感や換気がしやすいこともあります。
気密性を保てる高性能な窓もあるため、大きな窓を設置する際には検討してみてください。






3. 気密性が住宅に与えるメリット4つ



最後に、気密性が高いことでどのようなメリットがあるのかお話します。




3-1. 断熱性能が高まる






気密性が高いことで、住宅の断熱性能をより高めることが可能です。

気密性が高いと室温を均一に保てるため、室内外の快適な空気を逃さない断熱性能と掛け合わせると効果的だからです。
効率よく快適な室温を保つには、気密性と断熱性能を合わせて検討してみてください。




3-2. 部屋の温度差を小さくできる


気密性が高いと部屋の温度差を小さくすることができます。
気密性が高いと住宅の密閉度が高くなり、室内の気温を均一に保てるからです。

気温差によって体に負担がかかるヒートショックは、脳卒中・心筋梗塞などの重篤な病を引き起こすリスクがあります。
大切な家族の健康のためにも、部屋の温度差を小さくすることで、このようなリスクを可能な限り軽減したいですね。




3-3. 結露やカビを防げる






気密性を高めることで結露やカビの発生を防ぐことができます。
結露は気温差によって生じるため、住宅内の気温を均一に保てることで発生しにくくなるためです。

結露は目に見えない壁内部にも発生することがあり、放置すればカビの原因にもなりかねません。
結露が発生しにくい環境ならカビの発生も抑えられるので、カビに誘発されるアレルギーなどの対策になりますね。




3-4. 外気の影響を受けにくい


気密性が高いということは、言い換えると外気の影響を受けにくいとも言えます。
住宅内の密閉度が高くなることで、室内外の空気が混じりにくいためです。

粒子の細かい花粉や黄砂・PM2.5などの有害物質は、気密性が低い住宅だと防ぎ切れません。
花粉症などの諸症状は発症する予測がつかないため、気密性を高めることで対策を取ることができますね。






4.まとめ



気密性を高めることで住宅内の気温・快適性を均一に保つことができます。

空気が入れ替わりにくい反面、気温差による病のリスク・結露やカビの発生を軽減できることがメリットです。
さらに、気密性と断熱性能と掛け合わせることで、より外気に影響されにくい家になります。

家づくりの際はデメリット・メリットを念頭におきつつ、家族の健康を考慮した快適な住まいを目指してくださいね。




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