星の家 #NIJO

ぼくの夢は宇宙飛行士

土曜日の朝、
ぼくは起きるとすぐさま
ポストまでかけより
新聞を取り出して
今日の天気をチェックする。

「よし。今日は雨がふらないぞ。」
ニコニコしていると
「おはよう。」
やさしいママの声が聞こえた。

ダイニングからは、
朝ごはんのいい匂い。
ぼくはお気に入りのエプロンをつけて
ママのお手伝い。

ご飯を食べたあとは
ぼくの特等席のソファで
宇宙のお勉強。
お気に入りの絵本を
ママと一緒に読むの。

パパとお姉ちゃんは
ベランダで、なんだか
ひみつのお絵かきをしている。

空がオレンジ色になるころ
ぼくのこころはさらにワクワクする。

ぼくは自分の部屋に戻って
大好きな宇宙を冒険する計画をたてる。

空が真っ暗になると
パパは大きなリュックを持って
ぼくとお姉ちゃんを
屋上に連れていってくれた。
そこで、お姉ちゃんが「ハイ。」と何かを
ぼくに手渡した。
「うわー！かっこいい！！」
それは、お昼に
パパと一緒に書いていた
ぼくが乗るロケットの絵だった。

お姉ちゃんからもらった絵を
抱きしめてぼくは寝袋にもぐった。
パパとお姉ちゃんと
ずっと宇宙の話をしながら
夜空を見続ける。

なんだかぼくは星を
つかまえられそうな気がして
そっと手を夜空に伸ばした。

パパは今日の出来事を
ママに伝えた。

2人でワインを呑みながら
ゆっくり家族のお話をする。
「そうだ！いいこと思いついた。」
ママがそういうと
にっこり笑った。

星を見ながら
眠ってしまったぼく。
目が覚めるとベットの中で
朝をむかえていた。

「おはよう」
ぼくは起きてリビングにいくと
なんだかとってもいい匂い。

「昨日、素敵なお星さまを
とってくれてありがとう。」
そこには、
たくさんのお星さまクッキーと
にっこりわらう、みんなが待っていた。

ぼくの大好きな家族。
いつかきっと
本物のお星様を
プレゼントするから
待っててね。