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2023年のウッドショックは住宅価格にどう影響する?最新動向まとめ

2023年6月9日


こんにちは!SOUSEIです!
今回は「ウッドショックっていつでまで続くの?」「ウッドショックは住宅の価格に影響するの?」という疑問を持っている方に向けて次の内容をお話します。

・ウッドショックとは、過去のウッドショックの例
・ウッドショックが住宅購入にもたらす影響


ウッドショックなどの世界情勢はこれから住宅購入を考えている方やすでに検討している方にとって、とても重要な内容です。
ぜひ最後までご覧ください^^!











1. ウッドショックとは?


まずはウッドショックとはそもそも何か??
過去に起こったウッドショックについて解説します。




1-1. ウッドショック = 木材価格の高騰のこと


ウッドショックとは、木材不足によって引き起こされる木材価格の高騰のことです。
原油の供給不足によって原油価格が高騰したオイルショックが似たような言葉としてあげられますね。

日本では国土の70%が森林であるのにもかかわらず、 住宅などに使用する木材は輸入が7割を占めています。
そのため、ウッドショックの影響をモロに受けてしまうのです。


(参考元:https://jwba.or.jp/database/woody-biomass-database/price/


上記は直近の日本の木材輸入価格の推移です。

2020年の終わり頃から木材価格は上昇。
一部の木材の種類では、一時的にコロナ禍以前の1.5〜2倍近い価格をつけることもありました。
2022年〜2023年、現在にかけて木材価格は下降し落ち着きつつあります。

ですが、依然としてコロナ禍以前の価格には及ばない水準であり、木材価格は高止まりしています。




1-2. 過去のウッドショックについて


過去に起こったウッドショックについても簡単に触れておきます。
ウッドショックはこれまでに2回起こっており、1度目は1990年代以降、2度目は2008年のリーマン・ショックの直前に起こりました。

1度目のウッドショックはアメリカで森林伐採の規制が進み、木材の供給不足が深刻化したことによります。
その後、1度目のウッドショックは収束しますが、住宅建設の需要が伸びたことで木材の価格が高騰し2度目のウッドショックを引き起こします。
そして今回、新型コロナウイルスの影響による3度目のウッドショックと呼ばれているのです。

こうしてみるとウッドショックは世界情勢や景気によって起こっていることがわかりますね。






2. ウッドショックが住宅購入にもたらす影響は?


ウッドショックによって木材価格があがると住宅購入にはどのような影響があるのでしょうか。
これには諸説がありますが、ここでは一般的に言われている2つの影響を解説します。




2-1. 新築住宅の価格が上がる


家を建てる際には大量の木材を使用します。
そのため、ウッドショックによって木材価格が上がれば住宅の価格上昇は避けられません。
とくに、これから家を建てる方や注文住宅を検討している方はウッドショックの影響を受けやすいでしょう。

また、ウッドショックによって新築住宅や注文住宅の価格が高くなると、中古住宅の需要が増えるため、中古住宅の価格も高くなる可能性があります。

とはいえ、ウッドショックによる木材価格の高騰が丸々住宅価格に反映されるわけではありません。
工務店・住宅販売会社によっては企業努力により、なるべくウッドショック以前の価格水準を保とうとしているところもあります。




2-2. 新築住宅の工期が遅れる


ウッドショックにおいては、木材の需要が供給量をうわ待っている状態です。
そのため、ウッドショック以前より木材の入手が困難になります。
場合によっては、木材が調達できず建設を進められないということも考えられるでしょう。

その結果、工期が遅れる・工事着手の目処がたたない等の問題が起こる可能性があります。
ですが「ウッドショック = 木材が全く手に入らない」というわけではありませんので、必要以上に心配する必要はありません。

また、建設会社や工務店ではある程度木材の在庫を確保しています。
住宅を全く着工できないという状態は考えにくいですが、ウッドショックの最中においては普段より工期が長くなる可能性が高いと思っておきましょう。






3.ウッドショックによる住宅価格の値上がりはいつまで続くのか?


最後にこのウッドショックがいつまで続くのか。最新の動向についてお伝えします。




3-1. 2023年も収束の見通しは立っていない


2023年現在もウッドショックが終わった・落ち着いたとは言えない状況です。
2021年の秋をピークとして、ゆるやかに木材価格は下降しています。
しかし、コロナ禍以前の価格と比べると未だに高いままです。

今回のウッドショックは2021年のアメリカの住宅需要の急増がきっかけでしたが、その後もコンテナ不足による運賃の高騰・ロシアのウクライナ侵攻など、木材価格が高騰する原因が複数絡んでおり、価格の高止まりが続いています。

また、木材以外にも金属部材や鋼板なども値上げが起こっており、住宅建設に必要な材料が全体的に高くなっています。
直近で住宅購入を考えている方は引き続きウッドショックの動向を追っていきましょう。




3-2. 円安や世界情勢も住宅価格に影響する


円安などの世界情勢も住宅価格に影響します。
例えば、1ドル = 100円から1ドル = 150円になる円安を考えてみます。

・円安以前の価格1,000円(10ドル × 100円)
・円安が進んだ後の価格:1,500円(10ドル × 150円)

上記のように同じ10ドルのものを買うのに、円安時の方が高い価格となることがわかりますね。
円安といえば、2022年の10月に一時的に1ドル = 150円を超えたことが記憶に新しいでしょう。
そういった急激な円安が進むと木材やその他資材の仕入れ価格があがり、住宅価格の高騰につながります。




4. まとめ


ウッドショックの影響はいつまで続くかわかりません。
しかし、住宅購入はウッドショック以外にもライフプランやライフイベント、住宅ローンの返済計画など、様々な要素が絡みます。
「ウッドショックだから住宅購入は諦めよう」ではなく、総合的に判断してタイミングを 見極める必要があるのです。

ウッドショック以外の家を建てるタイミングについては、過去の「2023年は家を建てる時期?失敗しないマイホーム購入のタイミングとは」)という記事でまとめていますので、興味のある方はご覧ください。


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